【読書】国境の南、太陽の西(村上春樹)
こんにちは、あみんです。
毎日pythonの勉強は欠かさずやっておりますが、ちょっと小休止。
最近読んだ「国境の南、太陽の西」が良すぎたので、感想を書いておきます。
言わずと知れた村上春樹大先生の作品です。
男性って、大なり小なり「理想を追い求めたい」という気持ちを持っていると思うんです。
「かっこよくなりたい」、「いい女を抱きたい」、「お金持ちになりたい」、「いい会社に就職したい」
これらは、言葉は違えど「理想を追い求めたい」という欲求の現れだと思うんです。
「俺はいつでも転職できるよ、市場価値を磨いているから」というエセサラリーマンの戯言はただのフェイクなのでご注意を。
ここで言う理想って、「未来」の話ですよね。この先にある未来の中にある理想。
それを追い求める姿勢はすごく大切だと思うんです。その人の人生はもちろん、結果的に社会全体が豊かになる可能性を秘めているので。
でも、時に私たちは「過去」の理想を追い求めてしまう時がありませんか?
「あの時ミキちゃんに告白していたら」「あの時医学部を受験していたら」「あの時謝れてたら」
自分の人生には、もっと良い選択肢があったのではないか、別の道があったのではないかと「過去」の理想に執着してしまう場合です。
「過去」の理想から得られるものってあるのでしょうか?
どう考えても、ないです。そもそも「過去」の理想は、幻想と言うべきものです。
幻想に執着し、自分の中にしかない過去を生きることは、この本の一節を借りれば「何かを追い求めて死んでいくシベリア耕民」のようです。
誰しも過去に逃げ出したい時はあると思います。
何を隠そう自分がそうだからすごく良く分かるんです。でも今は、少しずつ少しずつ、未来に目を向ける時間を増やそうと頑張っています。
『過去の選択に執着することなく、今という現実を真剣に生き、未来に向けて時間を進める』
生きるということは、この勇気ある行動の積み重ねと言ってもいいのかもしれません。
この本を読んで、そんなことを思いました。
国境の南には何があるのだろう?太陽の西には何があるのだろう?
気になった方は是非。